伊野尾慧から学ぶ自分を貫く力

f:id:omum415:20200813083530j:plain



この記事を書こうと思ったきっかけは、らじらーサタデー(2015)での会話。

Jr.のころの話になり、
光くんが「いのちゃんキャラ変わんないよね?」って言ったのに対し、
伊野尾くんは「ありのままの自分ですから」と返した。

光:いのちゃんあんまキャラ変ないよね?
伊:ありのままの自分のままの。
光:ニュートラルなね。
伊:ニュートラルです。(2015.5.16)

何気ない会話ですぐに別の話題に移ってしまったけれど、なぜかその言葉がずっと心の中に残っていて。確かに、メンバーの話でも伊野尾くんは変わらないって口々に言う。

知念くんも以前、伊野尾くんの尊敬できるところに“変わらない”というところを挙げていました。

 

メンバーの中でお互い尊敬できるところはどういうところですか?
知念→伊野尾慧。どんな環境にいても、昔と変わらない。そこが尊敬できますし、不安な時に安心感をもたらしてくれます。

 

人ってある程度、周りに影響されて生きている生き物だなって思うからこそ、変わらないでいるってすごいことだなって思うし、変わらないって簡単なようでとても難しい。

伊野尾くんの言葉の裏に譲れないポリシーが隠れていたり、実はとても考えられていたり悩んでいたりする部分もあって。とても興味深いなと思ったので、いくつかのエピソードにまとめてみました。
ブログ移行したため、今回少し手直しすることにしました。最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

伊野尾×「メンバーに還元したい」

伊野尾「山ちゃんはデビュー直後から1人でドラマに出たりして、その経験をJUMPに還元してくれてたけど、俺がそういうことをできるようになったのは、ここ2年くらいのことだからさ。『今までの恩返しをしなきゃな』って思ってる」(2016.4 Duet)

 

伊野尾くんってよく「メンバーに還元したい」って言葉を使う。
大学に通っている時期やほとんどテレビの露出がなかった時期がある。

 

伊野尾「俺は少し前までグループ以外の仕事ってほとんどない状態で。その間、ほかのメンバー外で仕事して、Hey!Say!JUMPに興味を持ってくれる人を増やしていたんだよね。それを自分が今までできなかった分、少しでも返したい、グループに還元したいって思うし、そのためにも次につながる結果を残したいって思う」

 

JUMPというグループからしてみたら、デビュー当時は個人の仕事がゼロに等しい中でずっとやっていて。こういったタイミングでこういうお仕事をいただいたので、メンバーに恩返しじゃないですけど、みんながしてきたことを、僕もきちっとJUMPを好きになってもらおうという気持ちもあります。またお話がくるように、結果を残せるようにしないと。(「Saturday ジャニーズ」 2015.4.11)

 

個人の仕事が、結果的にグループの知名度に繋がる。そうやって、個人の仕事も頑張っていくことで、グループに還元することができる。今や、めざまし、メレンゲ等のレギュラー番組を筆頭に、映画(ピーチガール)主演、ドラマ出演で活躍している伊野尾くん。グループに還元したいってという言葉がいつも彼の心の中にあるのだろうなあと思います。

 

2.伊野尾慧×カラフト伯父さん

2015年の話になりますが、やはり伊野尾くんの初舞台カラフト伯父さんでは、特に「自分を貫く力」が見えていて、とても真面目なところが見れたのでエピソードとしてここに残すことにしました。
この時期はドラマ書店ガールにも出演していて、スケジュールはかなりハード。書店ガールでは、実際の本屋さんをロケ地として使っていたため、撮影は閉店した後の深夜にやっていた。そのため、昼は舞台の稽古、夜はドラマの撮影、とかなりハードなスケジュールで行われていたこと踏まえて読むとさらに舞台に向けた言葉が心に響きます。


2015年5月、グローブ座で行われた伊野尾くんにとって初主演の舞台『カラフト伯父さん』。あらすじは阪神淡路大震災から20年が経ち、見た目には復興を果たした神戸の町に住む、心に傷を負った青年を主人公に、青年の家に転がり込んでくる父親とストリッパーの3人が織りなす人間ドラマ。

その時の話で、伊野尾くんが数ある作品候補の中から「カラフト伯父さん」を選んだ時の話が私の中で印象的でした。

 

いくつかの作品候補があり、その中から自ら選んだのが『カラフト伯父さん』だった。ほかの候補と比べて、内容的にもセリフ量的にも苦労することは間違いなかった。“初主演はもう少し易しい役で自信をつけることが大切”“ステップは一段ずつ上がろうよ”と周りから言われた。

 

伊野尾くんの舞台経験はJr.時代の「滝沢演舞城」「One!」「DREAM BOYS」そして2012年の「JOHNNYS WORLD」など、ジャニーズ王道の舞台やミュージカル。今回はそこから一足飛びに、難しいテーマでセリフも多い3人芝居に挑むことになる。ほかの候補と比べて、内容的にもセリフ量的にも苦労することは間違いなくて、“初主演はもう少し易しい役で自信をつけることが大切”と周りから言われていたという。

その中でどうして伊野尾くんはあえて演じるのが難しいといわれた『カラフト伯父さん』選んだのか。

 

伊野尾「今の自分がHey!Say!JUMPの中で存在感をアピールするには、周囲から“伊野尾慧には無理だろう”と思われる仕事に挑戦し、結果を出す以外にない」

 

「9人もいれば5人くらいはキャラなくてもいいんです」っていつも笑っている伊野尾くんの心の中にはこのような気持ちがあったのだ。

そして舞台主演のお話をいただいた時のことをこう語っている。

 

「舞台出演のお話をいただいたのは、去年の12月(2014年)だったと思います。ストレートプレイと呼ばれる作品に出るのは、今回が初めての経験。経験不足な自分には何も想像つかなくて..。うまく演じる方法を考えるより、お仕事をいただけたことへの感謝を胸に、作品と真摯に向き合いたいと思っています」(STAGE SQUARE vol.13)


上手く演じることよりも真摯に作品と向き合っていきたい、そう語った伊野尾くん。

さまざまなことに悩みながらもあえて高いハードルに挑むことに決めた。伊野尾演じる主人公は震災で生き残った罪悪感と父親への憎悪を心に抱える難しい役。初主演にしては越えなければならないハードルが高すぎるとの周囲の声。

 

「何事にも真面目で、正面から取り組む性格の伊野尾。理系男子特有の“理詰め”で考える点も不安でした。主人公の徹は自分だけ生き残った罪悪感と自分と母を置いていった父親に激しい憎悪を抱いています。病死した母親を看取らず、震災の時には自分に手を差し伸べてくれなかった父が借金取りに追われて自分の元にやってくる。3人で暮らすうちにどんな心情の変化が生じるのか?伊野尾くんが真面目に、そして理詰めで答えを出そうとしても出せないのが、徹という人間です。」 

 

理詰めでは答えが出せない主人公、徹。どう徹と向き合い彼は成長したのだろうか。

 

「稽古が始まってみないと分かんないです。セリフがないシーンも多いから、どういうふうにそこを埋めていけばいいのか不安もありますね。」(TVfan 2015.5)


彼自身、この役とどう向き合っていいのか模索していた。そして、絶対に譲りたくないという強いプライド。

 

「1995年の1月、僕はまだ4歳。被災したわけじゃないから知識でしかわからないけど、どんな苦労しても「どうしても演じたい!」って思いました。絶対にこの役は譲りたくない。」

 

「普段の自分にないことができるっていうところでお芝居は楽しい。神戸弁はこういうきっかけがないと真剣に考えることもなかっただろうし、演じる役のお父さんとの関係も僕の家庭環境とは全然違うし。お芝居じゃないとそういう世界、感覚を知り得ないというか。知る世界の幅が広いというのがこういうお仕事の面白さだなって思って、だから僕は好きだなって思います」(TVfanCROSS)

 


難しい役を演じることに臆することなく、「自分にないことができる」「知る世界の幅が広がる」と考えているという発想の転換がすごいと思った。

そして、共演者の方からのお話。

升さん「今回のお芝居は3人芝居で、しかもストレートプレイで、伊野尾ちゃん的にはほぼ初舞台みたいな事で、しかも関西弁という非常にハンデを背負った、そんな中で本当に、文字通り悪戦苦闘していた伊野尾ちゃんだったと思います。一番最初の本読みで聞いた時の関西弁はほんっとにもう、お世辞にも、”これはイケるな!”という手ごたえがなく(笑)、大丈夫かと。この関西弁が成立しないと成立しないぞこのお芝居はっていうね、かなり「マズイな」感を漂わせてたと思います。ところが、一回稽古が終わって家に帰って、翌日稽古場に来るともうグンとこう、良くなってるんですね。お芝居も伸びしろというか、すごい伸び方をするんで、おっこれは負けてらんないなと思っていました」

 


その吸収力は升さんに「雨後の筍」と言わしめるほどの成長でした。また共演者の松永さんはブログで「初舞台の青年が舞台役者へと羽化した瞬間を目撃した」と伊野尾くんのことを語っていました。

そして伊野尾くんにとって共演者のお二人はお父さんやお母さんのような関係だと語っていました。

伊野尾「3人の舞台だったので、ほんとに三人の仲はどんどん深まったというか。本番始まってからは、お二人からは、気持ちの持ち方や今後お芝居をやっていく上で為になるアドバイスって本当にたくさん頂きました。ほんとに、二人に、二人になんか(笑)。言っちゃ悪いですけど、本当にお父さんお母さんみたいな感じで。特別な関係というか、特別な存在、ですかねえ(笑)」


そして伊野尾くんが最も苦戦した”神戸弁”について。

 

「徹の特徴といえば神戸弁ですが、稽古に入る前はそこに集中しがちだったんです。でも鄭さんが一番最初におっしゃられたのは「まずは気持ちがあってのことだから、方言にとらわれすぎなくていいよ」ということでした」(カラフト伯父さんパンフ)


「気持ちがあってのことだから方言にとらわれすぎなくてもいいよ」この言葉で、かなり伊野尾くんは楽になったと思う。「神戸弁を喋らなきゃ」という思いから、自然の感情の発露とともに神戸弁が出るようになったのだと思う。


舞台「カラフト伯父さん」公演が終わって (2015年)

伊野尾「そうですね、東京、大阪公演が終わって何がいちばん思ったかというと、感謝の気持ちが強かったですかねぇ。ほんとに初めての舞台で、升さん松永さん、演出家の鄭さんに支えられてまたスタッフさんと皆さんに支えられて、こういう舞台がやれて。やってく中でやっぱり稽古中や本番中に悩むことは鄭さんから頂く指導などで解決してく部分とかあったんですけど、本番始まってからの方が、悩んだり考えたりする事の方がすごく多くて、そういった時にほんとに升さん松永さんの言葉だったりとか、姿を見て、勉強になったりとか、考える事てすごいたくさんあって、ほんとに僕にとって、貴重な経験で「カラフト伯父さん」という舞台でよかったなと本当に思います。」


本番が始まってからのほうが悩むことが多かったという伊野尾くん。そんなときは共演者の二人の演じる姿を見て学んだり、たくさんのアドバイスをいただいてさらに演技について深く学んだのではないかと思う。3人の舞台だということで一人一人に課せられる責任感は大きいがその分、密接に演者としての姿勢や考え方を学べたのはとても貴重な経験だったと思う。

 

3.伊野尾×一万字

「苦労売りはしない」

ファンであれば「あの時彼らはどう思っていたのか」「デビューした時は?」などグループやメンバーがどういった挫折や苦難を乗り越えてきたか、その中で関係性がどう変わってきたのか、という話は一番知りたいことである。ほかのグループの一万字やメンバーの1万字インタビューではそういう当時大変だった話をしてくれた人もいた。ファンはその知られざる過去を初めて知り、軽率に涙ちょろりしたのである。しかし、伊野尾くんは違った。インタビュアーがなんとかツライ話を引き出そうとするのを飄々とかわした。辛いことを語りたがらない伊野尾慧に対し、「だからインタビュー中、ツライ話はぼかすし、笑い話ばっかするんだ」とインタビュアーが言った。


それに対して返した言葉が、

「泣いて悔しかった話っていうのはできるよ。あるから、もちろん。でもなんだろう、それを読んだり、感動してくれたり“私も頑張ろう!”って思ってくれるかもしれない。たぶん、そういうことも僕たちの仕事ひとつかもしれない。でもおれはそんなことよりファンやお客さんに笑っててほしいっていうか。」

はっきりと自分の意思を表明した瞬間でもあったと思う。今まではのらりくらりとかわしていたものをはっきりと自分の意思で「言いたくない」と。


そして次のように続けた。

そういう言い方は変かもしれないけど、仕事だからって自分を取り繕ったり、アイドルアイドルしなきゃっていうのも全然ないし、ホント、自分は自分のままで生きてる(笑)それじゃ受け入れられないかもしれないけど、自分を変えたいと思わないし。それで好きになってもらえたらいいなって。だから俺は、感動とか、そんなことよりも、僕や僕らを見て、ファンやお客さんに笑ってほしいっていうか。


この文章を読んだとき、強い人だなあと思った。「自分は取り繕わない。受け入れられないかもしれない。でも変えない。」とはっきりと言っているところだ。たとえ周りから受け入れられなくても自分は変えないと言っているのだ。

そして次の質問。

「JUMPはデビューが早いから、JUMPを知らない人は、苦労知らずのエリートって見られたりする時もあると思うけど、その時は、実は苦労している、本当の姿を伝えたいと思わないの?」と。

それに対し、

全然思わない。そういう見方をする人もいれば、きっとどこかには苦労したねって思う人もいる。みんなが思うことは同じじゃない。
そして自分の考え方を強要しない。

 

まさに苦労話をすることを拒み「純粋にアイドルを楽しんでほしい」という意志が随所に出ていた。

そもそも苦労をしたりとか、つらいだの、大変だのっていうのは、この世界だけのことじゃないし。これを読んでるみんなもしてる。みんな大変な思いをしているし、挫折も味わっていると思う。俺がそういうことを話せば、知らなかったことが知れてっていうのはあると思うけど、やっぱり俺は楽しかった話とか面白かった話だけをしたい。自分も楽しいし、読んでる人も楽しいんじゃないかって。

「みんなも同じように苦労しているから苦労話はしない」

この話を聞いたときは、こういう考え方の人もいるんだなあと思った。アイドルを応援していくうえで苦労話は涙を誘うものがある。売れなかった下積み時代。笑顔の裏に隠された血のにじむような努力。私たちはそれを自分の姿を重ねたり、今輝いている姿を思い出しては涙するのである。しかし、よく考えたら、苦労しているのはその人たちだけではないのだ。私たちだって毎日の激動の中を生きているのだ。理不尽なことを言われたり、物事がうまくいかなかったり、いろいろなことがある。

「苦労の種類は違えど、苦労しているのは自分たちだけではない」

この考え方はとてもしなやかで強いなあと思った。そしてこれが彼の譲れないスタンス。

 

4、伊野尾×JUMP内での役割

「9人もいると、役割5人くらいやってれば、4人くらい役割なくてもいいんじゃないか。」
これは伊野尾くんがVS嵐に出演した際に放った言葉。
Hey!Say!JUMPは9人という大所帯のグループである。
それについて伊野尾くんはどう考えているのだろうか。

JUMPの中での自分の役割は?
役割?役割なんか気にしません。会社じゃないんだしさ。

 

9人って人数が多くて、その中でバランスを取っていくって難しくて。誰かは前に出るけど、それ以外は注目されないという事が必ずあって9人を平等になんて無理なわけ。必然的に誰かが目立ってくるんだけど、誰かを前にするかで見え方が全然違うのがJUMPの利点だと思う(PERSON vol46)

9人を平等に映るということはなんて無理だ、と分かったうえで、それを欠点としてとらえるのではなく「9通りの全然違う見え方ができる」と利点として捉えているところが、伊野尾くんの機転の良さだなあと感じる。


5.伊野尾が語る自分のこと

テキトーだと思われがちの伊野尾くんだが、意志の強さや苦労売りはしないというモットー、あえて難しい役を演じるという決断力、など普段見えない意外と真面目な部分。
この章では、逆に、テキトーすぎる伊野尾くんについて見ていきたいと思う。

幼稚園のころから、徒競走で「1位になってやろう!」という意識すらなかったし(笑)、基本的に戦わないで生きていきたいタイプ。「ありのままの自分で、楽しくやること!」が僕のモットー。(CanCam 2015.6)

 

性格はのんびりした子だったかな。幼稚園の運動会でみんなすげー全力で走っているのに、俺だけにこにこしながら手を振って歩いてたって。お母さん、おばあちゃんから“あの子は大丈夫なんかえ”って言われたらしい。テキトーっていうかマイペースだったというか。(一万字)

徒競走でみんな全力で走っているのに一人だけにこにこしながら手を振って歩いていた伊野尾くん。根っこからのアイドル。

幼稚園のころから、徒競走で「1位になってやろう!」という意識すらなかったし(笑)、基本的に戦わないで生きていきたいタイプ。「ありのままの自分で、楽しくやること!」が僕のモットー。自分が自分でいられなくなるのは嫌だし、何より楽しんで取り組まないといいものは作れない。それと、仕事に熱を入れることも大切だけど、仕事とプライベートの境界線をどこかに残しておきたい。(CanCam 2015 6月号)

 

自分をどんな性格だと思うか尋ねてみると、「まぁ、お気楽な性格だと思います。コンサートでもかっこつけるのが得意じゃないし。常に自分のまんまでいたいんで、マイペースです」とサラッとした口調で返ってきた。「メンバーからはどういう人だと言われるの?」と尋ねると、「『伊野ちゃんは頭が良くて、真面目で、カッコよくて優しいよね』てみんなから言われますよ。まぁ、そう書いて頂ければ、間違いないんじゃないかと。読者のみなさんが『コイツ、スゲーな。自分でハードル上げた』って少しでも興味を持ってもらえますかね(笑)」格好つけるのは苦手みたいだが、冗談を言って笑わせるのは、得意なよう。(FLIX 2015 6月号)

 

─打たれ強いですか?
「僕は打たれ弱いです(笑)。いや、弱いというか、当たり前のことだと思っているんです。Jr.の頃とか、踊れなくて外されたり、踊れないから後ろの位置になったりいて、悔しい思いをたくさんしてきたから、そういったことが起きるのは当たり前のことだと思っていて。それに対して頑張るということも特別なことではないというか。あ、僕、負けず嫌いでもないんです。負けず嫌いじゃないし、打たれ弱い(笑)」(BARFOUT!) 

 

6.メンバーにとっての伊野尾慧

最後にメンバーにとっての伊野尾慧について見ていきたいと思う。

 

伊野尾くんの好きなところ〉
山田 バカっぽいのに周りが見えてる
知念 なんとも言えない感じが好き
圭人 テキトー具合が和む
裕翔 1番俯瞰して見てくれる
有岡 ニュートラ
光 そういうテキトーなとこ
高木 テキトー具合
薮 空気が読める


1.山田→伊野尾
まとめてみて気付いたんだけど、いのやまが意外と熱い。
完全努力家な山田くんに対していつもどこ掴みどころのない伊野尾くん。一見して正反対な二人に見えるが二人だが認め合うと、ここが強い。

(JUMP内でいちばん厳しい人は誰?)伊:みんなそれぞれ仕事やとくにコンサートに関してはシビアというか、しっかりした考えを持ってるよ。とくに山ちゃんはいろんなことを見てるし、細かいところまで考えたりして、しっかりしてるなぁって感心する/d誌13.06

 

山田「“もしかしたら伊野尾ちゃんって、JUMPの中でいちばん大人なのかもしれない”って思った出来事が、つい最近あったんだよね。もしかしたらメンバーのことを誰よりも把握してる人なんじゃないかって。オレの場合、みんなの動きをジッと観察しなけりゃ現状を分析できないんだけど、伊野尾ちゃんはフラットな状態でもオレらを見ることができるんだなって。それって何気にすごいと思うんだ。/d誌13.08

 

 

山田「今年JUMPは勝負の年だって、みんな分かってる。今まで一気にみんながこんなに動く年はなかったし。伊野尾(慧)ちゃんがテレビで日の目を見ることがなかったから、オレ、すごくうれしい」「いろんな場所でかつやくしてるなぁって。舞台『カラフト伯父さん』を観に行ったんだけど、すごくかっこよかったよ。」

 

伊野尾くんと山田くんってって考え方が対称だなって思うからこそのいのやま興味深い。山田くんはとにかくやるって決めたことは突き通すし、ドラマのためだったら二週間で五キロ落とすくらいストイック。逆に伊野尾くんはあえてそういうところに自分を置いてない気がする。無理をしていない感じ。だからこそ、山田くんの“もしかしたら伊野尾ちゃんって、JUMPの中でいちばん大人なのかもしれない”って言葉は熱い。

 

2.有岡→伊野尾

伊野尾くんの好きなところ 有岡 →顔、発想力、ゆるさ

 

伊「俺がしょうもない話をしても大ちゃんは笑ってくれる(笑)ふつう、自分にとっておもしろくない話だと笑わないけど、必ず笑ってくれる大ちゃんが好き。」
有「同じこと思ってた!俺の話で笑ってくれるのも伊野尾ちゃんだけだもん。誰も笑ってくれないときは、ふたりだけで話そ(笑)」

 

打って変わってこっちは話してることが超絶ゆるい。そこがいのありのいいところだと思うんだけど、いつまでもゆるゆとコントをやっていてほしいです。あと、ごはん食べに行くと二人ずっと携帯いじってて「話している時間より携帯いじってる時間のほうが長いね!」って一緒にご飯食べに行く意味。



3.知念→伊野尾

伊野尾の好きなところ 知念→なんとも言えない感じが好き

 

メンバーの中でお互い尊敬できるところはどういうところですか?
知念 伊野尾慧。どんな環境にいても、昔と変わらない。そこが尊敬できますし、不安な時に安心感をもたらしてくれます。

 

知念「いのちゃんは僕のボケをちゃんと聞いて必ず何か仕返してくれる。ほかのメンバーが聞き逃すようなボソッと呟いた発言でも「知念、それはさー」ってツッコンでくれるからね。ぼんやりしてるようで周りに気を配ってるんだなーって。そんないのおちゃんに救われることがいっぱいあるから、言葉にはしないけどちゃんと感謝してるよ」


知念くんって変わらない人好きそう。自分が人見知りだからこそ、コロコロ変わる人とか八方美人は基本信じてなさそう。だからこそ、いつも変わらない伊野尾くんには絶大な信頼を置いてそう。

 

3.他のメンバー→伊野尾

(伊野尾くんについて)裕翔→1番俯瞰して見てくれる

 

中島「俺がいのちゃんの好きなところはラフってとこ。」
伊「ラフって何?」
中「適当(笑)!」
伊「ほめてないだろ!」
中「いや、適当の真の意味はいい意味だからね。そのいい意味での息抜き感が俺にはないし、グループ内でいいクッションだよ。」

 

中島「『ニノさん』で建築についてプレゼンしてて。自分の特技を活かして好きなことをやってる時はキラキラしてる。」

 

八乙女:伊野ちゃんの適当キャラとかも僕たちの中では面白かったので、これからどんどん世の中に注目されていくのかって。彼は珍獣なんでね。


7.最後に

伊野尾さんのテキトーさは本人公認のように、「好みの女性の服は?」とか聞かれても、「取材している人の服」を答えたりとかなりの自由さである。しかし、言動はテキトーだけど、考えてることは適当ではないのかなと思う。
テキトーさの中にすごく真面目な話が織り交ぜられていたりして、たまにあまりの自然さにたまに見逃してしまうことがある。
アイドルという職業をやっていくうえで「好きな女性のタイプは?」「好きな女性の服は?」はこれから何万回と聞かれる質問かもしれない。もしかしたら服については細かいこだわりがないのかもしれないし、逆に、自分の好みを他の誰かに言いたくないのかもしれない。でも言いたくないだと仕事にはならない。
もしかしたら、「テキトーさ」というのは伊野尾さんなりに身につけた処世術なのかもしれない。

「彼女とカラオケで歌いたい曲は?」「国歌!」

これは私の中でキングオブ「伊野尾さんのテキトー発言」である。 
とにかくふわふわしたスタイルである。しかし、実は真面目な話については自分のそういう核なる部分に触れられたくないのかもしれない。ふわふわしたどこか掴めないような伊野尾さんの中に、内に秘めた芯があるのではないかなあと思う。


最後まで読んでくださった方ありがとうございました!