門限で帰してくれる自担と、門限で帰してくれない自担、どっちが好きですか? #自軍のシンデレラガール

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ベスア、JUMP、シンデレラガール権獲得おめでとうございます!!!!!

いやぁ~

【譲】ウィークエンダー

【求】シンデレラガール

で、コンサートオーラスの回チケットを、運良く、地方の午前の回チケットで勝ち取った気分で、よく交換できたな…と、しみじみ感じております(ウィークエンダーも素敵な楽曲だよ!!!!日テレに愛されすぎてるだけだよ!!!!)

 

 

今から楽しみすぎて禿げそうなんですが、その前に、#自軍のシンデレラガール という素晴らしいハッシュタグを見つけてずっと見ていました。

 

特に裕翔くんのシンデレラガールのマジレス「別れよう」展開がめちゃくそに面白くて、ツイートを冊子にしてまとめたいくらい、面白かった…

 

ということで、自担のシンデレラガールについて考えてみようと思ったんですけど……

 

 

うーんと…どっちに転んでも最高だなって思って、頭がショートしました。

 

 

 

JUMP担の門限は9時なので………………

しっかり門限守って家まで送ってくれそうなじゃんぷちゃんたち。

 

 

どっちにしても、「やっぱり帰したくないな」って言いながら、困った顔しながら微笑んでくれる有岡くんが隣にいたら、最高すぎて鼻血止まらないなってことでした。

 

なので2パターン考えて、成仏したいなと思います。

 

 

①門限で帰してくれる有岡くん

2年生のクラス替えで同じクラスになった有岡くん。1年生の時から存在は知ってたけど、喋ったことはなかった。去年の運動会でアンカーで颯爽と駆け抜ける彼を見たのが初めてだった。友達に会いに行くと、いつも友達と楽しそうに喋っていて、クラスの中心にいて輝いていた。そんな姿を横目で見ていた。絶対に交わることは無い平行線の世界。

そんな中、クラス替えで同じクラスになった。しかも、苗字があ行だったから、席は真横だった。いつも出席番号が早いことを恨めしく思っていたけど、この時ばかりは親に感謝した。

「よろしくね」そんな風に話しかけられたときの笑顔が眩しくて、交わることがない平行線が少しだけ交わった瞬間を感じた。

隣の席になって気付いた癖がある。

有岡くんは悩む時かならず鉛筆を唇の上に乗せる。

「○○は委員会何やるの?」その時も、鉛筆を唇の上に乗せていた。

「△△委員だよ」

「じゃあ、俺も同じのにしよっかな」

明るく笑った笑顔が太陽そのもので。

その笑顔に、私はまるっと恋に落ちた。

ーーーーーー

委員会が一緒になって、自然と一緒にいる時間も、帰る時間も、一緒になることが多くなった。

自然と、お互いの自分のことも話すようになって、

お兄ちゃんがいることや、有岡家のチャーハンには必ずウィンナーが入ってること、実家のシャワーの水圧が弱いことも話してくれた。

いつもの帰り際、いつもだったら十字路のところで「じゃあね」って別れるのに、今日は歯切れが悪かった。近くにあった小石を転がしながら、私の目見ては逸らし、決まりが悪そうに、

 

「あのさ…今度の日曜日空いてる?」

 

夕暮れの日差しが、有岡くんの茶髪に差し込み、少し金色に見えた。

 

一瞬、なんて言ってるか分からず、聞き返ししまった。

 

「いや、あのさ日曜日空いてたらいいなーって。なんかさ、新しいアトラクションできたみたいじゃん?前にさ、遊園地好きって言ってたからさ。ポップコーンも新作出たみたいだし」

行く理由を思いつく限り、頑張って上げて、焦りながら早口になっている彼が無性に愛おしくて笑ってしまった。

「え、おかしかった…?」

そう言って頭を掻きながら、少し上目遣いでこちらを見た。

「いや、おかしくないけどさ、必死だなって」

「カッコ悪いよな俺」

そうやって肩を落とした有岡くんに

「日曜日楽しみにしてるね」

そう言って、微笑んだ。

「え、いいの?」私を見上げた彼の表情は戸惑いと驚きで満ちていた。

 

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デートで遊園地に来ると別れるなんて話があるけど、その理由はアトラクションの待ち時間が長くて退屈するかららしい。

そんな話、嘘なんじゃないかって思うくらい、待ち時間も楽しいデートだった。

ゲートを入った時から、いや、モノレールに乗った時から、子供かってくらい、外の景色を見てはしゃぐ彼を見ていたら、相当和んだ。

いつも大きい声の彼だけど、ゲート入ってすぐ「来たぞーー」なんてはしゃぐから、隣の家族ずれがぎょっとこっちを見てきてその時はさすがに恥ずかしかった。

そんなことは露知らず「ねぇねぇ、何乗る?」なんて呑気に聞いてくる。「こうやって回れば…ファストパスのチケットを…ここでご飯を食べれば…」と地図とにらめっこしている。

ーーーーー

楽しい時間はあっという間で、すっかり日も落ちて、パレードも終わり、閉園の1時間前だった。

「え、もう9時か!」なんて時計を見て、驚く有岡くん。知ってた。9時が迫ってるのに気づいてる有岡くん知ってた。さっきから時計、気にしてた。そんな大根芝居も愛おしい。

「そっかー」なんて頭を掻きながら、「最後に観覧車乗らない?」と少し上目遣いで聞いてくる。

閉園間近ということもあり、観覧車もそこそこ並んでいたけど、わりとすんなり乗れた。ライトに照らされたアトラクションを横目に、なんとなく、会話がなくなる。少し気まずくなり、口を開こうとすると

「でもいざ帰らなきゃってなると、帰りたくなくなるね」って、有岡くんの方が先に話を紡いでくれた。

「あのさ、実は俺、○○のこと好きなんだ。一目惚れ。クラス替えして初めて見た時から、めっちゃタイプだったんだ。」

突然の告白に、声が出なかった。

私の方が先に有岡くんのこと見てたよって話をして、平行線が交わるのは、あと2分後の話。

 

 

 

 

 

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②門限で帰してくれない有岡くん

門限で帰してくれない有岡くんは、絶対営業部の有岡くんだと思ってます。

 

総務部の私は、営業部の有岡くんとは、今は部署も違うし、なかなか話す機会はないんだけど、最初の出会いは入社式で隣の席になったところから。入社式ギリギリで会場に滑り込んできた彼は、「…やべーギリギリ間に合った」なんて言いながら、私のひとつ隣の空いてる席に滑り込んできた。社長の講話の時も「あれやべ、ペンどこいったかな」なんてカバンをガサゴソしてるし、とにかく騒々しい人がいるなって思ったのが第一印象だった。

席で適当に班分けされた新入社員研修では、同じ列だったので一緒になり、初めての飲み会の時も、あまりお酒が強くない私はなるべく自然に帰れるようにと、出口に近い一番端の席に座っていたら、またもや少し遅れて登場した有岡くんは隣に座った。そこまで一緒だとさすがにお互い顔も覚えてきて「あれ…?入社式の時隣の席だったよね…?」なんて、屈託ない笑顔で話し掛けられる。私の中で、有岡くんが"赤の他人"から"面識がある人"にランクアップする。

有岡くんは、大学時代テニサーという名の飲みサーに入ってたらしく、4年間で鍛え上げられたお酒の場での立ち振る舞い方がプロだった。とにかく場を回すのが上手で、他の人のグラスが空いたなと思ったらすぐにメニュー表差し出して「何にしますか?」って聞きに行くし、あんまり会話に参加できずに一人で飲んでるなって人がいたらすぐに気付いて自分から話しかけに行ったりして、私が、有岡くんに密かにつけたあだ名は"コミュ力お化け"だった。

お酒が元々強くない私は、例によって飲み会の雰囲気馴染めず、一人で枝豆とフライドポテトを頬張りながら、抜け出すタイミングを伺っていた。そんな私に、コミュ力レーダーが察知したのか、有岡くんが隣に腰掛けてきた。

「どう?お酒飲んでる?」

「うん、ぼちぼち」

なんて会話を交わしながら、今日知り合ったとは思えないくらい緊張せずに会話できてるのは、きっとお酒のおかげ。

ーーーー

3ヶ月間の新入社員研修と、グループによる最終プレゼンが終わり、研修メンバーとの最後の打ち上げ。メンバーとは、3ヶ月一緒に過ごしたこともあり、すっかり打ち解けあって、大学生の頃に戻ったような気分になる。今日でこのメンバーと仕事するのも最後なのかと思うと、少し寂しさもある。

研修中は、有岡くんはとにかく"できるヤツ"で、チームのリーダーとして引っ張ってくれた。時にはみんなの意見をまとめて、方向性を示してくれたり、時には話が脱線すると、「そもそもここで話し合うべきことはなんなのか」と修正してくれた。噂によると、そのリーダーシップ力が評価されて、営業部に配属になるらしい。

ただ1つ、有岡くんのギリギリ魔は依然として健在だった。9時始業なら、8時58分に来るし、19時から飲み会だったら18時56分に来る。その、ギリギリセーフなラインに合わせて来れるその能力もすごいなと感じてしまう。そして決まって私の隣に座る。

ーーーーー

それから、年に1回は同期で集まって飲み会を開催している。そして決まっていつも私は一番端の席。そしてその隣は有岡くん。

 

でもその日は違った。別の人が彼の定位置に座ってた。前乗りして既にお酒を飲んでいるせいか、かなり酒臭い。

「あ、○○お疲れ!」

誰だっけ。顔がナスっぽいから"ナスビ"って密かに呼んでたけど、よく考えたら有岡くん以外名前覚えてなかった。

それから"ナスビ"はことあるごとに私に絡んできて、正直めんどくさかった。

そして、有岡くんが登場した。

「悪ぃ悪ぃ!遅れた!」なんて言いながら、私の横に座ろうとしたが、先客が座っていることに気づいた。「有岡こっちこっち!」なんてあう同期の声がし、声がする反対側の遠い席の方に行ってしまった。

"あーあ…"

私の心の声がそう言った。

有岡くんが私の隣に座ることをどこか心の中で期待していたんだ。

"ナスビ、恨むぞ…"

そんなことは露知らず、ナスビは無駄に絡んでくる。

有岡くんが隣に座ってくれることがあまりにも当たり前になっていて、自分が密かに期待していたことに、今気付いた。

そんな風には思いながら、ふと有岡くんの方に目を向けると、

有岡くんと目が合った。

"やば"

咄嗟に目を逸らしてしまった。

自分が突然、有岡くんを意識し始めていることに動揺している。

きっと顔が赤いのは、お酒のせいだけではないはず。

ゆっくり目線を上げると、遠くの方で、同期と談笑している有岡くんが目に入った。

"目が合ったのは、たまたまかもしれない"

そう思うことにした。

でも動悸は止まらない。

 

飲み会が好きではないと言いつつも、同期の飲み会には必ず参加しているのは…

早く帰れるようにと思いつつ、いつも端の席に座っているけど、結局最後まで参加しているのは…

 

すべての無意識の行動の根源は、

 

有岡くんだった。

 

 

飲み会に参加すれば、有岡くんに会えるし、いつもギリギリ魔の彼は、必ず端の席に座る。

 

 

そう気付いてしまったら、もう止まらない。

 

ああ好きなんだ、私、有岡くんのこと好きなんだ。

 

この気持ちをどう処理していいか分からず、手前にあったジョッキをぐいっと飲み干した。

「あ、俺の…」

そんなナスビの声が聞こえたけど、もう知らない。

 

 

ビールを一気飲みしたせいか、少し気持ちが悪い。少し外に出て、新鮮な夜の空気を吸ってこようと思い、立ち上がると、少しよろけた。隣にいたナスビの心配そうな声が聞こえるが、知らない。半分意識が朦朧としながら、靴を履く。

ーーーーー

秋の夜風は涼しかった。

少し火照った頬を冷やしてくれる。

 

お店の生垣に、人影があった。先客がいた。

 

 

タバコを吸ってた有岡くんだった。

 

 

「あ、○○も来たの?お店、人が多くて、息苦しくなっちゃって」

そんな屈託ない笑顔を見せてくる。

一番最初に出会った時と変わらない笑顔で。

 

「あ有岡くん、タバコ吸ってたんだ…」

 

タバコ吸うイメージがなかったから、少し戸惑いながらも、隣に座る。

 

「前は吸ってたけど、今はたまにしか吸わないよ」

なんて言いながら、吸う姿が、様になっていて見とれてしまう。

 

「なんかさ嫉妬しちゃった」

 

突然話す有岡くんに、なんの話なのかついていけなかった。

 

「俺の特等席、○○の隣だと思ったのに、今日先客いるし」

「あれはたまたまで」

"嫉妬"という言葉に、酔いがさらに回る。呂律大丈夫かな…

 

「いつも○○って端の席に座ってるでしょ?知ってた?知らなかったでしょ。ギリギリに来た方が○○の隣座れるから、俺いつもギリギリに来てるの」

「え」

「気付いてなかった?全部計算だよ」

そうやって笑う彼は、艶美で。

 

気付いた時には、唇が触れた後だったんだ、って気が付いた。

「最後のキスはタバコの味がした」なんていう切ないラブソングが頭をよぎった。

 

これが、最後のキス、じゃありませんように。

 

 

「どうする、飲み会抜ける?」

そして続けて言った。

「俺、今日帰す気ないよ?」

 

 

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門限で帰してくれる自担と、門限で帰してくれない自担、どっちが好きですか? 

 

しょうもない妄想に、最後まで付き合っていただきありがとうございました。